アルコールの分解に活性酸素が発生
肝機能障害につながる
お酒の飲み過ぎはやっぱり健康に害
飲み過ぎはNG
肝機能障害は活性酸素が原因になることも
たばこ同様、お酒( アルコール)をストレス解消策にしている方もおられるでしょう。普段はお酒を飲まないようにしている人も会社でイヤなことがあったときにはぐいっと飲んで寝るような習慣になっている人は多いものです。
昔から「酒は百薬の長」といわれているように、適度のアルコール摂取はストレス解消法になるでしょう。しかし、飲みすぎはストレス解消になるどころか、活性酸素を増やしてしまいます。
お酒は「百薬の長」か?[本当] | lie&true(本当、嘘)
飲み過ぎが体によくないことは誰もがわかっているとお思いますが、「アルコールで活性酸素が発生するの? 」
こう思われる人が多いかもしれませんが、事実です。
アルコールの20~30% は胃で吸収され、残りは小腸から血液に入ります。血液のなかに入ったアルコールは肝臓に運ばれ、肝臓で分解されます。
問題はここで、アルコールを分解するとき、通常以上のエネルギーが必要です。エネルギーをつくるために細胞はそれだけ多くの酸素を必要とし、スーパーオキシドラジカルが発生するというわけなのです。
また、アルコールの分解過程でも、活性酸素が発生します。
アルコールはアセトアルデヒドという有害な物質に分解され、それが酢酸になり、最後は水と炭酸ガスになって体外に排出されます。このアセトアルデヒドが分解されるとき、活性酸素が発生してしまうのです。発生した活性酸素は肝細胞に過酸化脂質を増やし、老化を早めることになります。
肝臓は、4分の3を切り取っても、残りの4分の1が正常であれば元通りに再生します。この驚異的な能力も、老廃物や異物を解毒して身体を守るためです。
肝臓は「沈黙の臓器」といわれます。なかなか異常が分からないためのネーミングですが、異常が発見されたら一大事です。
肝臓をギブアップさせないためにも、飲酒はほどほどにしましょう。これといったアルコールの適量はありませんが、基本的には日本酒l合、ビールは大ビン1 本がアルコールの適量とされています。