呼吸は生きるために必須

危険な活性酸素を出してまで呼吸しなければいけないのは

地球の長い歴史と関係している

息をするだけで活性酸素が発生

地球規模の壮大な理由がある

ここで1つの疑問が出てきます。危険な活性酸素を出してまで、私たちは酸素を取り入れる呼吸を、なぜするのでしょうか?この疑問には、地球の歴史がからんできます。当然ですが、地球の歴史は、現代人であれば見たこともないはずです。地球に関するいろいろな学問からの話です。

地球の誕生は、約46億年前とされています。地上は厚い雲に覆われ、大雨と雷が荒れ狂っていました。大気は窒素ガスと炭酸ガスで、酸素はほとんどありません。

35億年前、最初の微生物が誕生します。その後、30億年前に、酸素を必要としない生物が誕生します。

25億年ほど前になると厚い雲が取れ、太陽の光が海面に届くようになります。ここで、光のエネルギーを利用する植物が誕生します。

植物は、太陽の光と水と炭酸ガスを原料に光合成をおこない、生きるために必要な養分をつくります。

光合成の副産物として、酸素が発生しました。酸素が増えると、酸素を使えない生物は死に絶え、使える生物が圧倒的に進化しました。

その進化の秘密こそ、酸素を使ってエネルギーをつくる方法なのです。

酸素を使う方法は、酸素を使わない方法と比べ、エネルギー効率が格段に高くなっています。その効率は実に19倍といわれます。

以後の地球では、酸素を使って大量のエネルギーをつくり出せる生物がどんどん栄えていきます。その過程で、約400万年前に、私たち人類の祖先も誕生しています。

私たち人類がここまで進化・進歩できたのは、酸素を使い、肉体と精神を働かせられる大量のエネルギーがつくり出せたからです。

呼吸で発生する活性酸素は、エネルギーを得るためにやむをえないものです。ただ、老化と病気、そしてアンチ&リバースエイジングを考えるとき、放置できない現状があります。

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