呼吸だけで活性酸素が発生

息を吸って吐くだけで60リットル以上の活性酸素が発生

呼吸をしなければ生きられない

息をするだけで活性酸素が発生

呼吸が病気の原因になる?

活性酸素4種類のうち、1つめのスーパーオキシドラジカルがつくられると2つめの過酸化水素、3つめのハイドロキシラジカルがつくられます。「スーパーオキシドラジカルができなければ、活性酸素の害はずいぶん減るのに…」誰でもこう思います。

スーパーオキシドラジカルはいろいろなことでつくられますが、呼吸でもつくられてしまいます。取り入れた酸素のうち、約2%がスーパーオキシドラジカルになってしまうのです。

なぜ、生きていくために必要な呼吸で、危ない活性酸素の1つめのスーパーオキシドラジカルがつくられてしまうのでしょうか?

それは、エネルギーをつくる私たちの仕組みにあるのです。

私たちの身体、心臓や肺などをつくつているのは約60兆個の細胞です。そうした細胞が働くためには、エネルギーが必要です。

主なエネルギー源になるのは、食べ物から摂る炭水化物(でんぷん)や脂肪です。

口から入った炭水化物は腸で小さく分解・吸収され、ブドウ糖になります。そのブドウ糖が血液によって各細胞に運ばれ、エネルギー源になるのです。

ブドウ糖からエネルギーをつくるのは、細胞のなかにあるミトコンドリアです。エネルギーがつくられるとき、副産物として活性酸素ができてしまうのです。

では、私たちの身体のなかで、1日にどれくらいの活性酸素ができてしまうのでしょうか?上の計算を参考にしていただくとお分かりでしょうが、60リットル以上です。寝ているときは呼吸数も減るでしょうから、実際にはもう少し少ないかもしれません。

私たちは呼吸しないと生きていけませんから、呼吸で発生する活性酸素は仕方ありません。それでも、身体のなかで発生している活性酸素の量を計算すると、怖いものがあります。

活性酸素発生量の計算

  1. 私たちの呼吸数は1分で20回前後1日の呼吸数=20回前後=(1分の呼吸数)×6 0分×24時間= 28800回
  2. 1回の呼吸で取り入れる空気の量は0.5リットル、空気に含まれる酸素の割合は21%1日に取り入れる酸素の量= 0.5リットル×28800 回(1日の呼吸数)×21%=3024リットル
  3. 取り入れた酸素の2%が活性酸素になる。 1日の活性酸素発生量=3024リットル×2%=60.5リットル

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