つくられていくおいしい患者

つくられていく患者とは?

政府とメディアで作り上げる嘘

誰のための医療か

作り上げられている

今の社会風潮は、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などは「しっかりと治療を受けなくてはいけませんよ」という空気です。これは、医療機関の経営者にとっては、とてもありがたい追い風です。その風は自然に吹いたのではなく、政府が吹かし、メディアがあおっているような気がします。

日本糖尿病学会は20年以上前に血糖値が126mg/dl以上を糖尿病とするといきなり決めました。1999年4月末日までは140mg/dlまではまったくの正常範囲であったにもかかわらず、一夜にして数百万人の方が糖尿病という肩書をもらうことになりました。

さらに、高血圧の基準値(正常範囲)も2000年に160/95mmHGから140/90mmHGにに引き下げられました。これだけで、一挙に高血圧の患者さんが3000万人に万人増えました。これまに2000万人いましたので、合計5000万人になったわけです。日本は、高血圧の患者さんだらけの国になったのです。それだけにとどまらず、2004年には若者~中年は130/85mmHgまでが正常範囲とまたまた引き下げられ、どんどんと高血圧の患者さんが増えているのです。

また、あちこちのメディアでも往々にして恐怖をあおるような取り上げ方をします。医療機関や製薬会社にとって、これほどやりやすい環境はありません。通院をサボりそうな患者さんには「先日のテレビを見ましたか」と、少し脅しをかければ、反省してまた生臭面目に通院してくれるでしょう。また、定期的な検査も、患者さんをつなぎとめる非常に有効な手段です。簡単な血液検査も項目を適当に増やせば、大抵はなんらかの異常値が見つかるものです。脅す材料にはこと欠きません。ひょつとしたら新しい異常項目が見つかって病名が増えることになるかもしれません。指導料も増やすことができますし、もちろん薬の処方も増えることになります。

ただ、完全に治ってもらっては困るのです。治るとリピーター確保の原則が崩れてしまいます。もちろん悪くなっていっては困りますが、さりとてすっきり良くなってもらっても困るのです。このバランスを絶妙に操るのが経営のうまい医者なのです。

政府の論理は、病人が増えれば医療費支出が増加し国の財政を圧迫することから、予防措置として、合併症を併発する糖尿病や高血圧の基準値を下げることで警告を鳴らしているのだと思います。しかし、医療の世界が経営の安定化を重視するあまり、その警告を逆に利用して、安易な方向に走っていきぐるのではないかと、危倶しているのです。

減塩食にチャレンジ – 高血圧を改善する方法なども実践するといいでしょう。

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