薄利多売の医療現場
病院事業は利益率がかなり悪い
日本の医者の給料は安い
日本の医者は仕事の割合に対して給料はかなり安い
患者を診るではなく「さばく」
いっぼう、医院や病院の経営は、日増しに厳しくなっています。従来から日本の医者の技術科は低く設定されています。ただ以前は、薬価差益というものがありました。つまり技術科は安く設定するかわりに、医者は薬を売って儲けなさいという暗黙の了解があったのです。そのためもあってか、日本は世界で一番の薬消費国になつたのかもしれません。そもそも、その暗黙の了解自体が間違いなのですが、昨今は薬価差益もなくなり、しかも技術科も低く改定され続け、まさに八方ふさがり、踏んだりけったりといぅのが、医療業界の現況なのです
今や医院も病院も、患者さんの「数」で儲けを確保するしか生きる道がありません。この結果「薄利多売」の医療構造が常態化しているのです。
日本の医療は、質ではなく量(数)なのです。質にこだわっていては倒産必至です。薄利多売の構造でもって、辛うじて経営が保たれているこの危うい医療構造を正さない限りは、理想的な医療は望むべくもありません。
みなさんの命すらも、この薄利多売という危うい医療構造においては、まないたの鯉なのだということを知っておく必要があると思います。