不安・焦りをコントロール

不安・焦りの感情はこうすれば心が楽になる

感情別心のコントロール「不安・焦り」

「将来、自分はどうなるんだろう」という将来への不安が募ったり、同僚の結婚や出産に焦ったり。妊娠・出産にはタイムリミットがある分、女性は不安や焦りにさらされる機会も多くなります。じつは、この感情は無視しようとしてもかえって逆効果になります。不安の原因はなくならないため、ますます焦燥感が募ることになります。まずはその気持ちを認め、不安の本当の原因は何なのかを考えるようにします。

具体的に行動すべきことも見えてきます。また、不安や焦りは現在の自分に自信を抱けないことも大きな原因。自分らしさを再確認したり、自分のよいところを探すのも大切です。

不安や焦りの対処法としては「認めて踏み出す」ことが重要です。

不安や焦らの原因を書き出し、具体的な目標を立てる

何が不安で、何に焦っているかを、思いつくままに紙に書き出してみましょう。だれに見せるものでもないので、正直に言葉を並べてみます。書いているうち、だんだんと考えが整理され、「私が本当に不安に感じているのはこのことだったんだりと不安の正体が見えてきます。頭の中だけで整理しようとせずに書き出すことで具体的にみえてきます。

感情の正体がわかると、この不安や焦りを打ち消すにはどうしたらいいのか、具体的な対策や目標を立てられるはずです。1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1 年後…と、段階を追いながら、なるべく具体的に設定するのがポイント。文字だけでなく、絵などを添えるとイメージが明確になります。

「○○する」宣言

具体的な対策や目標を立てたら、口に出して主張することもおすすめです。たとえば「30代のうちに結婚して子どもを産みたい」なら、家族や知り合いにその目標をオープンに「宣言する」のもおすすめ。まわりにも自分の目標を知ってもらうことで、思わぬところから出会いのチャンスがめぐってきたり、有効なアドバイスがもらえるなど、目標実現のための情報が自然と集まってくるものです。

また、口にすることで知らず知らずのうちに自分でも自覚をもてるようになる場合もあります。

周囲の人に褒めてもらう

不安や焦りがあるときは視野が狭まっていて、ついつい自分が描く理想像や、他人と自分を比べてしまい、「あの人みたいになれない私はダメだな」と自信をなくしてしまうもの。栄養不足になった心を元気にするには、「褒められること」がとても有効です。

両親、祖父母、兄弟、彼氏、仲よしの友人など、いつも自分の味方になってくれる人を選んで「私のいいところって、どんなところ?」と投げかけてみて。自分のいいところを再確認することで、不安や焦りがだんだんしぼみ、自分に合った将来像が浮かんできます。

自分用枕草子を口にする

「春はあけぽの、ようよう白くなりゆく山際…」というふうに、自分の好きなものをリストアップした清少納言の『枕草子』にならって、自分の好きな食べ物、映画、言葉、風景などとその理由を、思いつくままに書いてみましょう。

「好きな映画は「ローマの休日」。オードリーのファッションや魅力的な笑顔など、軽い気持ちでつづってOK。自分の好きなもの、心ひかれることをあらためて再確認することで、自分らしさや自分のめざす将来を明確にイメージすることができるようになります。

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