卵で白内障予防

アルツハイマーと診断されると使われる治療焼く

卵で白内障予防

卵黄に多く含まれるコリン

現在、アルツハイマー病の治療薬として用いられているのが、アリセプトです。アルツハイマー病と診断されると、まずこの薬が最初に使われます。アルツハイマー病では、アセチルコリンという神経伝達物質を使う神経が死滅していて、アセチルコリンが減っています。アセチルコリンはコリンエステラーゼという酵素で分解されますから、この酵素をアリセプトで阻害すると、アセチルコリンの量が多くなり、それが脳の働きを高め、アルツハイマー病の進行を遅らせます。

残念ながら神経細胞の死滅を抑えることはできないので、病気完治させることは現状では不可能です。アセチルコリンは、その名からも分かるように、コリンと酢酸がついたものです。卵の中にはコリンが多く含まれ、これがアセチルコリンの原料を供給しています。

アセチルコリンの産生が促されれば、補助的な予防、治療になると考えられます。60gくらいの卵には、約180mgのコリンが含まれています。コリンは卵黄に集中しています。適正な摂取量は男性がl1日550mg、女性が425mgとされています。

妊娠期と授乳期には摂取量を増やすことが勧められています。卵2個で、適正摂取量の約80%が得られます。 ルティンは、カロテンと同じ種類の物質で、人間の目(黄斑部、水晶体)、乳房、子宮頚部にも含まれています。目の機能強化、白内障や黄斑変性症などの眼病予防に役立つとして、近年注目されている物質です。

また、膜の老化の理由のひとつは、神経の膜の脂肪が酸化されると過酸化脂質になって、次々と膜の脂肪酸を酸化することです。

ルティンは抗酸化が強いので、心筋梗塞の予防にもなります。高齢者にとって白内障は深刻な病気です。多くの高齢者が白内障になる危険があることを考えれば、ルティンが含まれている卵を食べることで白内障の危険が半分以下になるということは福音のように思えます。

ギャバは、γアミノ酪酸の略です。もっとも有名なサプリメントのひとつといってもよいでしょう。ギャバの作用は、血圧を下げたり、神経の興奮を抑制するのが特徴です。多くの鎮静剤、睡眠剤はギヤバの作用を高める機能を持った物質です。 特に、不安を抑える役割は非常に重要です。不安が続くと脳に障害が起き、脳細胞が死滅し、アルツハイマー病を促進することが知られています。

ギャバはサプリメントとして摂取する方法もあるのですが、食べ物として摂るのが危険もないうえに有効です。少し高価ですが、マスクメロンには多く含まれています。血圧を下げる作用があるので、脳卒中の後遺症で脳の血流が悪くなった人のための薬としてもギャバが使われます。ですから、脳の血流障害のある人にはお勧めでしょう。

アスパラガスにはグリーンとホワイトがあります。栄養価の高さからいうと、日光を浴びて育ったグリーンアスパラガスの方が勝っています。グリーンアスパラガスの穂先には、抗酸化作用を持つルチンが多く含まれています。
アスパラについてはこちら。

ルチンは、かつてビタミンPとも呼ばれていました。ビタミンCの作用を高め、毛細血管を強化する作用があり、高血圧や脳出血を防ぐ効果があるのです。

ビタミンCはすぐに尿中に出されるのですが、ルチンがあると体内でのビタミンCの効果を長持ちさせる作用があります。さらにグリーンアスパラガスには、血栓、特に脳梗塞の予防になる葉酸が多く含まれているのです。
ルチンについてはこちら。

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