ビタミンEによる血管若返り

ビタミンEの大切な役割について

ビタミンEは認知症予防に欠かせない

ビタミンEの役割

認知症予防

動物は、エネルギーを得るために、酸素で物質を燃焼させています。哺乳動物の場合、酸素をたくさん使って活動する動物ほど寿命が短いのです。それは、酸素から活性酸素、フリーラジカルと呼ばれる非常に酸化力の強い物質が作られ、それが体のいろいろな成分を酸化して使えなくしてしまうからです。

人間は、多くの酸素を使っています。それにもかかわらず人間は非常に長生きです。その理由を調べたところ、活性酸素のうち一番早く作られるSOD(スーパーオキサイド) を分解する酵素、SODの活動が、哺乳動物の中でもっとも強かったのです。SODの活動の強さと寿命の伸びは比例します。つまり、体の酸化を防ぐ力の強い動物ほど長生きだということです。

ビタミンEやCには、抗酸化作用が強くあります。酸化されている物質を還元して、もとの状態に戻す作用があるのです。そこで、ビタミンEなどには老化を防ぐ作用があるのではないかと考えられました。実際に、動物の寿命と体が持っているビタミンEの濃度とは比例します。つまりビタミンE が多い動物はど長生きなのです。

しかし問題なのは、ビタミンEの副作用です。ビタミンEは脂溶性とという性質で、脂に溶けていて、水に溶けません。つまり、摂り過ぎると体にいつまでも残ることになり、湿疹、下痢などの症状を起こします。ですから摂り過ぎはいけないのですが、しかし、欠乏しないようにすることも大切です。

ビタミンEの必要量は成人男子で1日10mg、成人女子で8mgくらいとされています。 通常、普通の食事でこのくらいは摂れますが、この倍くらいの量でも副作用はありません。食べ物のみで摂るのがむずかしい場合には、サプリメントがよいでしょう。ゴマから摂ったビタミンEのサプリなら吸収力も高いでしょう。

では、ビタミンEは脳の老化、認知症を防ぐのでしょうか。じつは老人斑が脳内にできると、そこから活性酸素ヤフリーラジカルが出され、それが脳細胞に障害を起こし、ますます脳細胞が死滅することが知られています。そのことを考えると、抗酸化力のある食べ物は認知症の予防によいはずです。

ハワイに住む日系人を対象に、どのような生活をしている人に脳血管性の認知症が少ないかが調べられました。すると高血圧の人、糖尿病の人には脳梗塞が多く、脳血管性の認知症が多いことが分かったのです。ところが、ビタミンEを服用している人は、脳血管性の認知症の危険率が脳卒中や認知症のない人たちに比べて半分くらいに減っていました。 同じように洋食、つまり肉、卵、乳製品を食べている人の危険率も低いのです。

これは、肉などに含まれるコレステロールが血管を強くし、認知症を予防しているからだと考えられます。

ビタミンCについてはまだ確定的なデータはありません。それは長期にわたって少しずつ効果を示す緑茶摂取のような研究で、はっきりしたデータを取りにくいということもあります。

うつ病は認知症の危険因子です。うつ病になると、アルツハイマー病になりやすいことが知られています。緑茶などは精神を安定させ、不安などを解消する力を持っているので、その抗酸化力とともに、アルツハイマー病の進行を遅らせる効果を持っていると思われます。

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また、ビタミンEを日頃からたくさん摂る習慣も大切です。

理想的なビタミンEの摂取方法 も参考にしたい情報です。

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