アルツハイマーは、男性、女性どちらがかかりやすいか

性別で見るアルツハイマーについて

アルツハイマーの男女比

アルツハイマーの特徴

アルツハイマー病は、男性より女性の方が多いのが特徴です。数値的には倍くらいの差があります。 女性ホルモンは脳細胞を刺激し、認知能力を高めることが知られています。また、実際にアルツハイマー病患者にエストロゲン(女性ホルモン)を投与して、よい結果を得たという報告もあります。ではなぜ、女性の方がアルツハイマー病になりやすいのでしょうか?

女性は、更年期までは女性ホルモンが多く、脳がいつも刺激されているような状態にあります。ところが更年期になり、急速に女性ホルモンが減ると、刺激が急になくなり、反動として脳細胞が死滅しやすくなると考えられています。実際、更年期後に血中の女性ホルモンの量が高い人は認知症になりにくいことが知られています。

では男性ホルモンはどうでしょうか。最近では「男の更年期」などというホルモンのように脳を活性化します。実際、男性ホルモンは脳内で女性ホルモンに変わるとも考えられています。そこで、男性ホルモンが極端に少なくなると、もの覚えが悪くなり、意欲も失われます。これが男性の更年期といわれるものです。

では男性ホルモンの低い人はアルツハイマー病になりやすいのでしょうか。男性ホルモンが低いとアルツハイマー病になりやすいのです。

そこで欧米では、認知症の治療、予防にテストステロンの投与がなされています。問題は男性ホルモンの投与にはさまざまな副作用があるということです。毛髪が抜けたり、前立腺が肥大したりします。自分勝手に治療をしようとする人がいますがこれはとても危険です。

一方、女性ホルモンのホルモン補充療法もアルツハイマー病の予防に用いられています。しかし、何度も言うように女性ホルモンは子宮内膜を刺激したり、乳腺の細胞を刺激し、子宮ガン、乳ガンを引き起こす可能性もあるのです。このため女性ホルモンに似た作用のあるイソフラボンも、注意深く摂取する必要があります。

このように考えると、性ホルモンは自分の体で作るのがもっともよく、副作用が少ないことが分かると思います。 じつは男性ホルモンも女性ホルモンも、コレステロールからできるのです。コレステロールは副作用があまりないので、日ごろからコレステロールを含む食べ物を食べて、ホルモンの産生を手助けする生活をする必要があります。

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