味噌は肌の弾力と潤いをアップさせる

みそ

みそ汁を飲んで肌の水分量と弾力性をアップ

味噌の美肌効果

古くから、「みそに三礎あり」という言葉があります。みそには、味礎(味や調味料としての基本)・身礎(健康維持の素)・美礎(美しさを保ち、老化を防止する素) という3つの要素が含まれている、という意味です。

しかし、みその美容効果は、これまであまり明らかにされていませんでした。そこみそ汁を毎日摂取することによって、肌にどのような変化が表れるかを調べました。

20~30代の女性14名を対象に、半数の人には1日3杯のみそ汁を、残り半数の人にはみそを除いた汁物を1日3杯飲んでもらいました。そして、2週間後の肌の状態を調査しました。

んだグループでは、ほおの皮膚の角質水分量(うるおい)が増加し、肌のきめが改善していました。 目尻の部分では角質水分量に加え、皮膚の弾性もアップしていました。

さらに肌状態に関してどのような変化を実感したかを聞くと「化粧ののりがよくなった」「肌が明るくなった」などの回答が多数ありました。

どのようなメカニズムで味噌の美肌効果がもらされるのか分子レベルで調べています。

みその抽出物を表皮の細胞に加えて培養するとどのような変化があらわれるか調べています。すると、味噌の抽出物は「セラミドを合成する酵素を活性化する」ことがわかったのです。

セラミドとは皮膚の表面に近い「角層」という部分に存在し、肌の水分を保つ役割をしています。

角質の中は硬いたんばく質でできている角層細胞が、何層も重なっています。この角層細胞のすき問を満たし、細胞どうしを接着しているのが、細胞間脂質です。セラミドは、この細胞問脂質の主成分で、体内で作られます。

健康な肌にはセラミドが十分に含まれており、水分や角層細胞をしっかりとつなぎ留めています。それにより、肌の潤いが保たれるとともに、乾燥やほこりなど、肌荒れを引き起こす外敵から、肌を守るバリア機能が正常に働くわけです。

ところが、加齢や、気候・環境の変化などの影響で、セラミドの量が減ることがあります。セラミドが不足すると、肌が乾燥してガサガサになる上、外部の刺激に対しても敏感になり、肌荒れを引き起こしてしまうのです。

細胞培養実験の結果を見ると、みそに含まれる成分が、皮膚のセラミドも増加させることが、明らかになりました。セラミドが増加すれば、肌表面の保湿力がアップして肌の水分量が増加し、細胞問脂質が十分に満たされます。すると、角層の細胞が均一に並び、肌のキメも整います。

みそ汁を毎日飲んでいた人に美肌効果が表れた理由の1つは、皮膚のセラミドが増加したことによるものと考えられます。

肌のヒアルロン酸やコラーゲンも増加していた

さらに、みそには、表皮の奥にある真皮に対しても、美肌効果があるといえます。

今回の研究に先立ち、真皮の細胞に、みその抽出物を加えて培養しました。すると、真皮に含まれる「ヒアルロン酸」と、「コラーゲン」の塞が増えることがわかったのです。

コラーゲンとヒアルロン酸は、肌のハリや弾力性を保つ上で非常に重要な働きをします。コラーゲンは、真皮の約70%を占める線雄性のたんばく質で、肌の土台となっています。

一方、ヒアルロン酸は水分を保持する能力が非常に高い成分で、肌にハリを与えて、ふっくらさせる役割を担っています。ところが、皮膚のヒアルロン酸は40代後半から急速に減少します。コラーゲンも60歳を過ぎると、急激に減少することが報告されています。ヒアルロン酸やコラーゲンの量が減少したり、質が低下したりすると、肌の弾力性が低下し、シワやたるみができやすくなるのです。

逆に、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進する食品を、毎日摂取するように心掛ければ、肌のシワやたるみといった老化を、少しでも遅らせることができると期待されます。その意味で、みそはとても有効な食品だといえます。

私たちの一連の研究によって、このような、みそに秘められた「美礎」パワーの一端が、少しずつですが明らかになりつつあります。

みそ汁は、日々の食生活で無理なく、自然にみそを摂取する方法として最適です。健康はもちろん美容のためにも、みそ汁を飲むことを、毎日の習慣にしていただきたいと思います。

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