長寿にはカルシウムが大事

長寿にはカルシウムが欠かせない

長生きのためにはカルシウムが必要

長寿村 ヒマラヤ山麓ネパールの高原に住むフンザ族の人々

この地域には、100歳を超える長寿者も多数

60カ国以上の国々を訪れて、そこで暮す人々が飲んでいる水の水質調査をし、実際に自分で飲んでみました。なかでもとくに興味をもったのが、いわゆる長寿村です。具体的に名前を挙げれば、ヒマラヤ山麓ネパールの高原に住むフンザ族の人々、南米の奥深い高原地帯に住むビルカバンバの人たちです。

この地域には、100歳を超える長寿者も多いのですが、彼らは自分たちの長生きの原因が飲み水にあることを知っていました。標高2000 mル以上の山から流れてくる谷川の水には、カルシウムのほか、マグネシウム、鉄、銅、フッ素など、多種類のミネラルが含まれていることがわかりました。

飲料水と長寿との関係については、かなり前から指摘されていました。飲料水が硬水であれば、脳卒中や心臓病の死亡率が低くなることが明らかにされているのです。

硬水がなぜ体にいいのでしょうか、その理由は体内のカルシウムは、骨や歯に99%、残りの1%のうちの99.9%が血液や体液に、0.1%が細胞内に存在しているのです。なかでも血液中のカルシウムはヒトが生命活動を営むうえで最も重要な役割を担うため、その量は厳重に管理されているのです。そこで体内のカルシウムが不足すると、からだは最優先で血液中のカルシウム量を一定に保とうとして、副甲状腺がホルモンを出しはじめるのです。

副甲状腺はからだを構成している骨や歯からカルシウムを血液中に溶出させるのです。つまり、副甲状腺ホルモンの放出は、カルシウムの補給を求めるSOS信号ということです。

SOS信号が発せられると、骨や歯に含まれているカルシウムがどんどん血液中にとけだして不足分を補うのですが、血液中のカルシウム量が、やがて十分量に達すれば、SOS信号は自動的に止まるはずです。ところが、これがうまく止まらないことがあるのです。そうなると、骨のなかのカルシウムは必要量をはるかに超えて血液中にとけだしてしまうのです。

その結果、今度は骨のなかのカルシウムが不足してしまうから、骨がもろくなり骨折しやすくなります。また、血液中に多量に溶出したカルシウムは血管壁に付着します。すると、血管壁の弾力がなくなるので、動脈硬化を起こしたり、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなるということです。

カルシウムを多く含んだ飲料水を絶えず飲んでいると、血液中のカルシウム量は適量を保てるので、副甲状腺はSOS信号のホルモンをだす必要がありません。したがって、過剰のカルシウムが血管壁につくことはなく、動脈硬化を防ぐことができます。そのため心筋梗塞や脳卒中を起こす危険性も減ることになります。

そのほか、カルシウムは腸の嬬動運動を活発化して便秘を防ぎ、皮膚や粘膜を強めて、皮膚炎やじんま疹が起こらないようにしているのです。また、迷走神経の末梢に直接働いて鎮静作用を促したりするなど、人体に有益な、さまざまな働きをしているのです。

日本の飲料水の大半は軟水であるから、私たちは自らすすんで、カルシウムを多く含む水を飲むように心がける必要があるということです。食事でもカルシウムの多いメニューを考えるべきでしょう。

心筋梗塞予防のミネラルウォーターレシピ

寝る前コップ1杯起きたらコップ1杯硬水または海洋深層水4杯午前2回午後2回飲む。

動脈硬化予防のミネラルウォーターレシピ

硬水または海洋深層水1日5杯を飲む。

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