硬水の心筋梗塞予防効果
硬水が心筋梗塞を予防するという医学的データ
フィンランド国立公衆衛生研究所のM・カルポネン博士らによって明らかにされた
フィンランドは心筋梗塞を起こす人が多い
本格的な調査に乗り出した
最近、硬水が心筋梗塞を予防するという疫学的データがフィンランド国立公衆衛生研究所のM ・カルポネン博士らによって明らかにされました。
フィンランドでは以前から、心筋梗塞による死亡率が西部より東部のほうではるかに高いことが知られていました。今回、博士らは住民の飲んでいる飲料水の硬度を調べ、飲料水の硬度と心筋梗塞のリスクとが逆相関関係にあることを、2004年の環境衛生の雑誌に発表しました。
博士らは1983年から93年の間に心筋梗塞を起こした男性1万8946人を調査対象とし、10km四方に分けた水質の硬度と微量元素に関するデータを分析しました。
その結果、飲料水の硬度が高い地域に住む男性の方が心筋梗塞の発作が少なく、しかも、水の硬度が1ユニット上がると、心筋梗塞を起こすリスクが1%低下することが明らかになったのです。
ユニットは、ドイツが使っている硬度単位で、1ユニットは17.8ppmにあたります。
さらに、博士らは飲料水に含まれるカルシウム、マグネシウム、フッ化物、鉄、鋼、亜鉛、硝酸塩、アルミニウムなどの微量元素の濃度に関するデータ息集し、それらと心筋梗塞の発症率との関係を調べました。
その結果、個々の元素の含有量と心筋梗塞の発症率とは統計的に有意な影響は見られませんでしたが、フッ化物は心筋梗塞を予防し、鉄、鋼では逆に心筋梗塞のリスク車上昇するという傾向が見られました。
さらにこの調査で、西欧人のマグネシウム摂取量が年々減少していることが明らかになりました。
心箆塞の発作を起こした多くの人が、マグネシウムの推奨所要量350mgに達していなかったのです。
食べる=生きる(カルシウムとマグネシウムのバランス)https://rumor-info.com/food-12.html
「食品中のマグネシウムはさまざまな化合物となっており、人体に吸収されにくい特徴があります。それに反して水中のマグネシウムは水和イオンの形で存在し、吸収されやすくなっています。マグネシウムが豊富なミネラルウォーターを飲むのがおすすめです。
心筋梗塞を防ぐには、カルシウムとマグネシウムをバランスよく含んだ硬度の高い飲料水を飲み続けることが必要です。